セカンドSDM②超高齢社会での透析治療とは
セカンドSDM②超高齢社会での透析治療とは
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セカンドSDM②超高齢社会での透析治療とは
[おうちで透析 インタビュー セカンドSDMとは②]
- 医療法人明洋会 理事長 柴垣 圭吾 様
聞き手:
- 医療コンサルタント 大西 大輔(MICTコンサルティング株式会社 代表取締役)
大西: 透析患者の現状についてもう少し掘り下げて教えてください。今わが国は超高齢社会を迎え、透析患者もが高齢化が進んでいます。首都圏の透析医療の見通しはいかがでしょうか。
柴垣先生: 高齢化率については、全国一律ではなく、地方では高齢化率が十分に高く、今後は都市部で倍増していくという傾向にあります。高齢者の中の一定の確率の方が透析患者であり、血液透析患者様が実質9割以上を占めます。その血液患者様全員が今後入院透析に移行する環境があるかと言えば、厳しいのではないかと考えます。
その一方で、政府は病床を減らす方針であり、首都圏においては寝たままの高齢の透析患者様のベッド数は確実に足りなくなることが予想されています。
大西: そのような中で、ニューノーマルではありませんが、考え方を変える必要があるのではないかと考えます。今回の新型コロナの影響も大きいのでしょうか。
柴垣先生: 血液透析の患者様はコロナ禍で三密の状況で透析をされています。しかも、そこには選択の余地はありません。隣の患者様が咳をするだけで、皆さんかなり心配されるような状況の中で、透析をされています。透析の学会でも、家で他の方に接触することなく透析をできる在宅腹膜透析というのも見直されるきっかけにはなっています。
大西: そのよう中、自宅でできる腹膜透析に注目が集まっていることが分かりました。