セカンドSDM①家で行う腹膜透析という選択肢について

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セカンドSDM①家で行う腹膜透析という選択肢について

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セカンドSDM①家で行う腹膜透析という選択肢について

[おうちで透析 インタビュー セカンドSDMとは①]

  • 医療法人明洋会 理事長 柴垣 圭吾 様

聞き手:

  • 医療コンサルタント 大西 大輔(MICTコンサルティング株式会社 代表取締役)

大西: 今回は、セカンドSDM(シェアード・ディシジョン・メイキング、Shared Decision Making:共有意思決定)についてお話を伺います。今なぜセカンドSDMという考え方が出てきているのか、時代背景について教えてください。

柴垣先生: 普通、SDMというと、大きな病気をされた患者様がその治療方針について医療側やその周辺の介護の方も含めて、みんなで話し合って決めていくというものになります。

透析患者様に関しては、今後の厚労省の方針というのもあるのですが、初めに腎臓が悪くなられて、どんな治療をしましょうか、と検討を行います。

具体的には「腎臓移植」「血液透析」「腹膜透析」、この3つの中でどれを選びましょうか、という腎代替療法の選択が行われることになります。これがいわゆる慢性腎臓病における最初のSDMということになります。

ところが、血液透析を選び週3回通院治療をするという選択をされた方が、現在は9割以上の方がその選択をするのですが、年を重ねることで段々と足腰が不自由になられ、寝たきりになってしまった段階で、(通院が難しくなるので)入院透析を選択せざるを得ないという状況が発生してきました。足腰が不自由になられた透析患者様に対しては、選択の余地がなかったのです。

しかしながら、最近では国の方針もあり、最後に透析患者様を診ていく場合、「地域包括ケア」という仕組みの中で入院せずに家で腹膜透析を始めることが可能となっており、今後、選ばれる選択肢として加わると思われます。

したがって、血液透析を行っている透析患者様が、今までのように入院で血液透析を続けていくという一択ではなく、途中で家で行う腹膜透析に切り替えていくという選択肢も今後はあるかと思います。

このように、血液透析の患者様が、入院透析か腹膜透析か、どちらかを選ぶということが「セカンドSDM」ではないかと考えています。

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