セカンドSDM⑧家で行う腹膜透析という選択肢について
セカンドSDM⑧家で行う腹膜透析という選択肢について
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セカンドSDM⑧家で行う腹膜透析という選択肢について
[おうちで透析 インタビュー セカンドSDMとは⑧]
- 医療法人明洋会 理事長 柴垣 圭吾 様
聞き手:
- 医療コンサルタント 大西 大輔(MICTコンサルティング株式会社 代表取締役)
大西: 患者様とその家族の理解が、在宅腹膜透析にとっては重要だと思いますが、これからどうしていこうと考えられていますか
柴垣先生: まずは信頼関係を築いた上で少しずつ選択肢の話をしていくことだと思います。血液透析と腹膜透析のどちらかに誘導するということではなく、選択肢を提示して患者様と家族に選んでいただくことだと思います。
われわれは情報提供に徹して、状況を見てその患者様にあった方向性をもって進めていくということもあると思います。あくまで最後に決めていただくのは患者様であり、その家族だと考えています。
大西: 今回は「セカンドSDM」について話を聞いてまいりました。
最後にまとめますと、何度でも治療選択は可能ですし、これまでのように医療側からの一方通行の治療ではなく、患者様、家族を巻き込んでの選択がとても大事ということでした。
その背景には高齢化が進んでいる中で、透析患者様も高齢化が進み、最初に始めた血液透析を最後まで続けることが正解とは限らず、いつでもその決断を変えて、また次に腹膜透析に移動するのも、一つの方法であるということでした。
それに対して柴垣医院としては全力でトータルにフォローしていくという話ですね。
柴垣先生: 例えば最後、患者様が入院透析を選ばれたとして、ある時点で「入院は充分だから、家に戻りたい」という方がいらっしゃった場合、家での腹膜透析をする選択肢を提供させていただき、家にお戻りいただくということも可能であり、どこからでもどういう変更も可能であるという選択肢の提示が、今後われわれには必要なのだと思っています。