腹膜透析で家族と一緒に家にいれる幸せを叶えたい

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腹膜透析で家族と一緒に家にいれる幸せを叶えたい

[おうちで透析 インタビュー 終末期の透析医療]

  • 柴垣 圭吾 医師(医療法人社団明洋会 理事長)
  • 樋口 千恵子 医師(医療法人社団明洋会)
  • 森田 智子 看護師(医療法人社団明洋会)

聞き手:

  • 大西 大輔 医療コンサルタント(MICTコンサルティング株式会社 代表取締役)

大西: 65歳で定年したとして、その後、糖尿病なりで透析が必要になった時に、仕事をしていなくて、余暇を楽しみたいと思っている人にとって、やっぱりHD(血液透析)よりPD(腹膜透析)の方が家族と一緒にいられるし、家にいられるというところは大きいんじゃないかなと思うんです。

樋口先生: それはその人それぞれだと思います。家にいたくない人もいるかも知れないですし。ただ、いよいよ命がもう本当に後ちょっとだという時になると、皆さん「家にいたい」とおっしゃる方が多いのは確かです。

大西: コロナになって、コロナ用にすごく家を綺麗にしている人が増えていて、新型コロナというのも在宅という世界にとって結構大事なキーワードかも知れないと感じています。

さて、柴垣先生にお聞きします。よく柴垣先生が「永遠の入院透析」とおっしゃるのを聞きますが、そのイメージがあまり湧かないんです。「永遠の入院透析」について説明をして頂けますでしょうか。

柴垣先生: 私も30年以上透析医療に関わっていて、最初の頃は、そういった患者さんも少なかったので気づかなかったんです。例えば、これまで普通に通われていた方が、脳梗塞になって体が不自由になってしまったとして、それでもなんとか通院できる方というのは引き続き私どものところで透析をするということは全然可能だったんです。

しかしながら、脳梗塞後に動くことが難しくなり、徐々に動きが悪くなるという状態が進行してくるんです。その中で、脳梗塞が再発したりすると、もう我々の所に通うのは難しくなり、どこか違う病院にずっと入院になってしまうということが、日常茶飯事になってきたりしています。

その中で、私が「永遠の入院透析」について考えることになった一つのきっかけが、当院の透析の先生で、そういった長期の入院透析の病院に勤めていた経験がある先生から聞いた話でした。

しっかりとした意識があって、人生を最後まで全うしたいとはっきり認識している患者様にとっては、長期の入院生活はかなりの苦痛である、ということを聞きました。ずっと透析のためだけに入院していらっしゃるわけです。人生を最後楽しんで全うする、ご家族と楽しんで全うするということもできない事実を聞いて、それまで自分が「それはしょうがない」と思って見過ごしてきた事実があることに、その時初めて気づきました。そのまま入院透析になってしまった患者様はどんな思いでいるのだろう、ということに思いが至るようになってきました。

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