介護が必要になったら③介護保険の申請はどこで行うの?必要なものは?

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介護が必要になったら③介護保険の申請はどこで行うの?必要なものは?

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介護が必要になったら③介護保険の申請はどこで行うの?必要なものは?

[おうちで透析 インタビュー 介護が必要になったらどうすれば良いの?③]

  • 在宅医療特化型運営コンサルタント 社会福祉士 横森 美和 様

聞き手:

  • 医療コンサルタント 大西 大輔(MICTコンサルティング株式会社 代表取締役)

横森さん: どうしたら要介護認定を受けられるのか、認定までの流れについてまとめてみました。まずは要介護認定を受けるためには、「介護保険を使いたい」という申請をしなければなりません。

大西: 申請先は自治体ですね。

横森さん: そうですね。介護保険課、あるいは介護保険担当など、各自治体の窓口になります。この申請をしたら、次に行政からの調査があります。これは訪問調査で、その方の状態を見て、主治医の意見書を確認していきます。

大西: さきほど相談に乗ってくれた先生ですね。

横森さん: そうですね。その先生が書いてくれたものが、主治医意見書です。主治医の意見と訪問での調査などを総合的に合わせて、またコンピュータによる自動判定も含めて、様々な判定の下で結果としてこの方の要介護度が決まります。要介護度が決まると通知が来て、「あなたは要介護いくつです」とか、「要支援いくつです」ということが決まります。

大西: 要介護度ごとに、サービス利用の上限が決まっているという感じですね。

横森さん: そうですね。要介護度というのは、要支援1、2、要介護1~5という7段階に分かれています。要支援1が一番軽くて、要介護5が一番重くなります。調査によっては、介護保険を使えない「自立」という調査結果が出る可能性もあります。

要支援1~要介護5という結果が出た場合、要介護5の人が介護保険のサービスを一番多く保険でまかなえるということになります。

大西: なるほど。申請するときは、やはり書類をたくさん書くのでしょうか。

横森さん: そうですね。たくさんではないかもしれませんが、申請自体をしっかり行わないと次の調査には進めません。ですので、申請をきっちりするということになります。どこで申請するかということについては、先ほどお話にあった通りです。

大西: 自治体の市区町村。

横森さん: そうです。介護保険の担当窓口で申請することができます。書類を10枚20枚書けということではなく、申請書と、先ほどご説明した65歳以上の方は郵送されてあるであろう、カラの状態の介護保険被保険者証が必要となります。要介護認定がされると、その介護保険証に要介護いくつと書かれてきます。

大切なものなのですが、皆さんはよくなくされているようです。

大西: 確かに、見たことないですね。

横森さん: 「介護保険証は大事だから持っていてね」と親に言うのですが、65歳の時点で郵送されて貰っていても、80歳とか90歳になって「そろそろ介護保険使いたいわ」となった時に、「そんなもの貰っていない」とか、「どこに行ったかしら」などということになります。

大西: それはそうですね。

横森さん: そのようなことがあって、いざ使いたいときに、再発行したりバタバタするのですが、この動画をご覧になっている方は「あ、そうなんだ、あの時郵送されたものは大事なんだ」と少し覚えておいてもらえると助かります。

大西: やはり覚えられないのだと思います。65歳で急にもらったとしても、75歳で後期高齢に切り替えた時に1回見た方がいいですね。「あれ、介護保険証、まだあったっけ」と。

横森さん: 「あ、もうそろそろ自分も歳だし」という意味でも確認した方が良いですね。

大西: 何かきっかけがないと確認しないですよね。うちの親もそうですけど、しっかりタンスにしまってしまうだけに、出てこないだろうな。

横森さん: 出てこないでしょうね。でも、もちろん「失くしました」と言って再発行してもらえれば良いので問題はありません。

大西: そうなんですね。

横森さん: 手元にあると話が早いのですけどね。

大西: そうですよね。これを持って申請書を書けばいいだけですからね。

横森さん: そうですね。このように、介護保険の申請に必要な物がいくつかあります。

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