PDラスト(終末期の腹膜透析)とは
~柴垣 圭吾理事長(医療法人社団明洋会 柴垣医院)インタビュー~

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PDラスト(終末期の腹膜透析)とは
~柴垣 圭吾理事長(医療法人社団明洋会 柴垣医院)インタビュー~

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PDラスト(終末期の腹膜透析)とは
~柴垣 圭吾理事長(医療法人社団明洋会 柴垣医院)インタビュー~

Q)「PDラスト」という言葉を聞いたことがあります。具体的に教えてください。

A) まず、「PDファースト」を説明しましょう。何らかの原因で、徐々に腎臓の機能が落ちてくると、いずれ透析治療が必要になります。その時に、いわゆる血液透析(HD)を選択するか、腹膜透析(PD)を選択するかの意思決定が必要になります。最初に血液透析ではなく腹膜透析を選んだ方をいわゆるPDファーストを選択したということになります。 それに対して、「PDラスト」という言葉は、透析患者様が腹膜透析を最期に選択するということになります。高齢になりQOLも低下し、なかなか通院が難しくなった方が、人生の最期まで家に居られる療法として腹膜透析を選択される、これが「PDラスト」という考え方です。

Q) 「PDラスト」という言葉がでてきた背景にはどんなことがあるのですか?

A) いま血液透析患者様の高齢化が急速に進んでいます。それに伴い、QOLが低下して通院が困難になると、現状、事実上ほとんどの方が入院透析で対応するという選択肢の一つだけになっています。しかしながら、今後こういった方に、もう一つの選択肢として腹膜透析という選択が提示されることで、通院が難しくなってもずっと家で過ごせるということが可能になるのです。これはPDラストの大きなメリットとして考えられます。やはり最後、家にいる、これが腹膜透析の大きなメリットの一つであると、我々は考えています。

Q) 腹膜透析の患者にとってのメリットってどんなことがあるでしょう?

A) 「腹膜透析」を選択する理由は、家で透析ができることにあります。家で透析をするメリットは、若い透析患者様にとっては、忙しくて週3回なかなか時間が取れない方がご自分のペースで透析をすることができるというメリットがあります。一方、高齢の患者様が血液透析から腹膜透析へ、あるいは最期に腹膜透析を選ぶことで、入院しなくて済み、家にずっといられるというメリットがあります。家で透析ができることが最も大きなメリットだと考えます。と言いますのは、いわゆる血液透析の最大の問題点は通院が困難になると、ずっと入院をしながらの透析が必要になることです。そこに対して腹膜透析は、人生の最期まで家に居ることができます。この選択肢を患者様にご提供する上では、いま重要な転換期を迎えていると我々は考えています。

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