腎代替療法（じんだいたいりょうほう）

「腎代替療法」とは、何らかの原因で機能が低下した腎臓の代わりを行う治療法です。腎臓の機能が10%を切ってしまうと、「腎不全」と診断され、「腎代替療法」という治療が必要になります。「腎代替療法」は大きく分けると、２つあります。「腎臓移植」と「人工透析」です。腎臓移植はドナー（臓器提供者）から腎臓を提供していただき、移植手術をし、新たに健康な腎臓を植えることで、腎機能の改善を図る治療法です。一方、人工透析（血液透析や腹膜透析など）は、腎機能の補完を行う治療法です。治療法の選択については、患者さんの病態、QOLや生命予後、生活への影響、価値観、などに基づき行われます。それぞれの治療のメリット・デメリット、医師の経験などを踏まえ、患者さんの生活環境や経済的背景を踏まえて、患者、医師、家族などで検討し意思決定を行います（共同意思決定：シェアードディシジョンメイキング）。